イベント2024/02/22

【ライブレポート】博多華丸・大吉「すべての景色が忘れられない」華大どんたく大盛況 

「華大どんたく」に3万4000人超えが熱狂!
博多華丸・大吉ら人気芸人80名が笑を届ける

 

コンビ結成33周年を迎えた博多華丸・大吉が2月10日、福岡PayPayドームでお笑いイベント「博多華丸・大吉 presents 華大どんたく supportedバイ 洋服の青山」が開催されました。チケットは完売し、3万4000人超の観客が集結したドームで、48組80人のお笑い芸人が9時間半にわたりネタステージやさまざまな企画ステージで笑いを届けました。

「華大どんたく」は博多華丸・大吉が故郷である福岡と芸能生活を支えてくれたすべての人々への愛を込めて、33年間で培った人脈をフルに生かす「愛と人脈の総力戦」と銘打った大型イベント。PayPayドーム初のお笑いイベントは「愛と人脈の総力戦」。その言葉通り、舞台上はもちろん、舞台裏にいたるまで総力をつくした豪華な光景が広がり大盛況でした。 



■48組80人の人気芸人が集結! 明石家さんまもサプライズ出演
 
冒頭、会場が暗転すると、観客からは一気に歓声が。華大の「どん」「たく」のかけ声が広がり、手拍子も大きくなる中、盛大なオープニングとなった。アニメーション演出も終わり、2人が登場すると、改めて大歓声。「ありがとうございます!」「すごいねー」「ありがとうございました。焦らしましたね(笑)」と喜びを口にした。







ネタステージは、かまいたちから幕開け、王貞治氏王貞治や、タモリ、藤井フミヤ、武田鉄矢、奈緒、関根勤、木梨憲武、赤江珠緒、富田靖子、からのお祝いメッセージも会場を喜ばせた。そして「華丸のおつまミニッツ」コーナーの後に行われたのが、「ほぼ同期チームVS若手チーム」による大運動会だった。開会宣言について、華大が「ダメ元で頼んだところ、まさか来ていただきました」と切り出すと、開会宣言として明石家さんまがサプライズで姿を現し、まさかのさんまに、会場からもどよめきが起こった。




「長い1日ですけど、華大頑張っていただいて、博多を盛り上げていただいて」と話し出すも。前夜の福岡で食事に行った際に入念な“練習”が行われたという、ナインティナイン・岡村隆史との見事な“コンビ芸”で観客も大きな笑いに包まれた。
翌日には大阪で舞台の初日が控えていたこともあり、笑いだけ取ってさっそうとその場をあとにしたさんまさん。その余韻も残ったまま、大運動会が開幕となった。

■ 「どんたく大運動会」ほぼ同期チームVS若手チーム





“ほぼ同期チーム”としてナインティナイン、宮川大輔、矢野・兵動、FUJIWARA・原西、ケンドーコバヤシ、陣内智則、“若手チーム”としてEXIT、ニューヨーク、蛙亭、からし蓮根が出演。かまいたち・濱家隆一が進行、麒麟・川島明が解説、ぼる塾が会場レポーターを務め、「大縄跳び」や「玉入れ」、「二人三脚グラウンドリレー」等に挑んだ。

博多華丸がナイナイ岡村を笑顔でおんぶ 

大輔「泣きそうに」、麒麟川島「ええもん見た」 


大運動会の二人三脚では、昨年アキレス腱を断裂したナインティナイン・岡村隆史を、華丸がおんぶして走った。大運動会後、宮川大輔、ケンドーコバヤシ、かまいたち、見取り図が取材に応じ、それぞれ感想をコメント。



川島は「華丸さんが岡村さんをおんぶしてドームの中を走り回っていたんですけど、あれが吉本の山笠だなと。ええもん見たなと。おんぶしながら大吉先生に華丸さんが『大ちゃん見て!』と言っていて、いつまで経ってもかわいらしいお二人だなと思いました」としみじみ。「華大さんじゃないとここまでのメンバー集まらないと思うので、呼んでもらってうれしいです」。宮川は「二人三脚で華丸さんが岡村(隆史)をおんぶして満面の笑みで走っている顔を見た時に泣きそうになって。しんどいのに最高の笑顔で。あの2ショットを見た時にほんま感動しましたね」としみじみと語った。

終演後の華丸も「たまたま抽選で(岡村とペアに)。重たくなったなと、最初そう思いました。軽い感じがしていたけど、おじさんなんだなと」と振り返り、「僕らって同期ですけど、片や福岡で15年やって、片や22、3歳でスーパースターで、ずっと同期なのになと思いながらテレビで見ていた岡村くん、矢部(浩之)くんがいて、このタイミングで一つになるかみたいな感じは自分でも思いながら。そして大吉さんにバトンを渡すというのは縁だなとは思いながら担いでいました。うれしかったです」と感慨深げに語った。

大吉は「コンビで来てくれたのもうれしい」とナインティナインの出演を喜び、「華丸さんが岡村くんを背負っている時は差が広がっていたので、これはどうしたもんかなと。バトンが渡った途端、大輔くんが僕にだけ聞こえるように『行くで』って。『イッテQ!』ってこういうことかと。大輔くんが声を出してくれて差を縮められたのですごく楽しかった。大輔さんも同期で」としみじみ。華丸の岡村おんぶは「あんま覚えていない」と言うも、「いい思い出です」と話していた。

また、宮川は「こんだけ集められる華丸・大吉がすごいなと。同期にいるというのが心強いです」と述べ、「こんなすごいコンビが同期で。ナイナイもいますし、9期生ってすごい期やなと思います。自分も頑張らんとと思いました」と刺激を受けているようだった。



取材に応じた芸人たちがそれぞれ博多華丸・大吉へのリスペクトを口に。見取り図の盛山晋太郎は前日に福岡の街でいろんな人から「明日どんたく行きます」と声をかけられたと言い、「福岡の方にとっての新しい風物詩というか、とんでもないイベントなんだということが前日から伝わりました。皆さんの熱気がすごいです」と話し、「華大さんが福岡の方にすごく愛されているというのがひしひしと伝わったので、5年以内に銅像が立つんじゃないかなと。

それぐらい福岡でスーパースターだなと思いました」と感嘆。リリーは「ケータリングがいかつい。福岡のおいしいものを準備してもらって、より好きになりました」とケータリングの豪華さに驚いていた。
 
ともに取材を受けたかまいたちも、3万人を超える観客の前でネタを披露したことについて、濱家は「もう今後あんなところで漫才することはないんちゃうか」と言い、また、「プライベートでも仕事でも(博多華丸・大吉の)お二人にお世話になっている。本当に華大さんを象徴したようなイベントだなという印象で、呼んでいただいてトップバッターを任せていただいて感謝しかない」と語った。

山内は「今まで立った中で一番大きい舞台で、お客さんの数もすごくて圧巻だった」と感想を述べ、「華丸さんが東京で会う時よりも10歳ぐらい若く見えた。本拠地だと若返るのかなと思いました」と話していた。





■ハイレベルが揃った「大喜利クエスト」

 




「大喜利ステージ」では、千鳥・ノブがMCを務め、博多大吉、千原ジュニア、千鳥・大悟、笑い飯・西田幸治、バカリズム、麒麟・川島明、ロバート・秋山竜次が出演した。

「大喜利クエスト」と題して行われた「大喜利ステージ」。ノブは勇者姿で登場し、「皆さん、大喜利クエストへようこそ! 司会の勇者・千鳥ノブです」と挨拶。「大きい拍手をください。恥ずかしくて死にそうです。到着したらこんな衣装が用意されて、すごい世界観です。どうかみなさん盛り上がってください」と話して笑いを誘い、「IPPONグランプリ」優勝者たちが集まったハイレベルかつ豪華な顔ぶれで、それぞれのキャラクターあふれる回答が続く、贅沢な時間が流れた。

■ドームで芸人が歌唱パフォーマンス「華大リクエストアワー」







「華大リクエストアワー2024」は華丸と大吉それぞれが見たい、見せたい芸人をチョイスし、歌唱パフォーマンスを繰り広げてもらうコーナー。山里亮太のMCが光る中、九州・福岡出身の原口あきまさや秋山竜次、どぶろっく等バラエティーあふれるラインナップがズラリ。せいやは海援隊の大ファンとして知られており、武田鉄矢の扮装で「あんたが大将」を披露した。

途中、普段から海援隊をカラオケで歌っているという華丸が“乱入”。ニセ武田鉄矢との掛け合いを繰り広げて会場を沸かせた。そして、それぞれのチームのトリを務めた山口智充、藤井隆が会場を大いに盛り上げ、いよいよエンディン。最後は「明日があるさ」を大合唱し、博多手一本で大団円。


 
「明日があるさ」のラストの歌詞が2人の歴史を辿る替え歌になっていて、「博多で始めて33年、今日はドームで冠公演♪ここまで来た、皆さんに感謝です』というシーンには感動でした。



後輩芸人は2人から刺激をもらったようで、千鳥・大悟は「明日があるさ」のラストの歌詞に触れて「本当に感動しました。僕らも田舎から出ましたから。こんなイベント今まで見たことない」と感慨深げに述べ「わしらの岡山でも」と地元・岡山で周年イベントをいつか開催できたらいい、千鳥って岡山で単独ライブしたことないんですよ。何周年かでやりたい」という展望をノブと話したことを明かす。

ノブも「方言漫才の先輩でパイオニアの華大さんが、お笑いコンビが頑張っているとこんな景色があるんだというのを舞台上を見させてもらいました。僕1年前、PayPayドームにMr.Childrenを見に来ている。そこで華大さんが漫才をして、ダイアン・津田(篤宏)が歌を歌っている。すごいことが頑張れば起こるんだなと感動しました。大きい背中を見せてもらいました」と感慨深げに話すと、華丸は「『Tomorrow never knows』やね」と返して笑わせた。


また、大喜利、リクエストアワーに出演した、福岡県出身のロバート・秋山竜次は「憧れの福岡ドームで大喜利がやれてうれしいです。ドームの中で一番好きですし」と喜び、「華大さんにしかできない壮大なステージ。後ろにもとてつもない名店がたくさん来て、マジで1個、福岡の祭りを増やしたかなと思っています。どんたく、山笠、華大どんたく。1個増えました」と興奮気味にコメント。笑い飯・西田幸治と麒麟・川島明も「何年もやってほしい。未来永劫続くようにすればいいなと」「今年だけとは言わず」と話していた。


9時間半のライブを終えた直後の博多華丸・大吉に心境を聞いた。
華丸は「無事に怪我なくやり遂げられてほっとしています」と心境を述べ、大吉は「ネタから大喜利から運動会から、すべての景色が忘れられない。改めてすごい会社だなと思いました。トップバッターから最後まで、こんなにタレントさんがそろっていて、実はまだ来ていない人がたくさんいるというのが恐ろしい。改めて愛社精神というか、この会社にいてよかったなと思いました」と語った。

大吉は「ネタから、大喜利から、運動会から、すべての景色が忘れられない」と噛み締め、「改めて、すごい会社だなと思いました。トップバッターから最後まで、こんなにタレントさんが揃ってて、実は来てない人もたくさんいる。こういうご時世であまり言いづらですけど、改めて愛社精神というか、この会社にいてよかったと思いました」と吉本興業や所属する芸人たちの偉大さを実感した様子。スケジュールを強引に空けて駆けつけてくれたサプライズゲストの明石家さんまにも感謝した。

ケータリングも超豪華!舞台裏まで気配り光った“総力戦”




 
9時間半の特大イベントゆえ、舞台裏のケータリングも超豪華。華丸が力を入れている1つがこのケータリング。実際の屋台がそのまま出店したものもあり、「割烹よし田」「屋台おかもと」「屋台ともちゃん」「Shin-Shin」「喰処 竹馬」「飯家 くーた」「106 SOUTH INDIAN」「GohGan」「三原豆腐店」といった豪華な店舗がズラリと並んだ。
普段ケータリングしないお店も多く、改めて如何に華丸大吉の愛されているかが伺える。

ケータリングの場所が、芸人たちが出入りするところにもなっていたため、会場に到着した芸人たちが口々に「うわーすごいな」「本当の屋台が!」と驚く様子も印象的。出番を終えた芸人たちが、屋台にズラリと並んで、おいしい食事に舌鼓を打ちながらトークしており、まるでバラエティー番組の収録に来たような感覚になる。そんな活気にあふれたケータリングでの様子を、華大の2人がふっと訪れては柔和な笑みを浮かべていた。

前代未聞のドームでのお笑いライブ!
福岡出身の地元芸人、華丸大吉さんが33年間、真剣に真面目にお笑いというものと向き合い、お笑いの素晴らしさ、お笑いを通じて届ける感動や楽しみを、我々だけでなく芸人仲間にも改めて感じさせ伝えてくれたであろう今回のイベント。
事務所の垣根も越えて、一致団結感が凄かった。

何かに一生懸命になり、全力で楽しむ心が観客の皆さんにも伝わっていた様に感じました。
生のライブで感じる熱気をまた是非!次回に期待したい!



 

『博多華丸・大吉Presents華大どんたく』香盤表



●オープニング
博多華丸・大吉

●ネタステージ
かまいたち、令和ロマン、見取り図、蛙亭、NON STYLE、矢野・兵動、村上ショージ、中川家

●お祝いメッセージ(王貞治)

●華丸のおつまミニッツ

●お祝いメッセージ(赤江珠緒)

●ほぼ同期チームVS若手チーム
開会宣言:明石家さんま
進行:かまいたち・濱家隆一
解説:麒麟・川島明
出場者:博多華丸・大吉、ナインティナイン、宮川大輔、矢野・兵動、FUJIWARA・原西孝幸、ケンドーコバヤシ、陣内智則、EXIT、見取り図、ニューヨーク、蛙亭、からし蓮根
会場レポーター:ぼる塾

●お祝いメッセージ(関根勤)

●華丸のおつまミニッツ

●お祝いメッセージ(木梨憲武)

●ネタステージ
EXIT、ニューヨーク、ミルクボーイ、さらば青春の光、麒麟、パンクブーブー、笑い飯、タカアンドトシ

●お祝いメッセージ(奈緒)

●大喜利ステージ
MC:千鳥・ノブ
博多大吉、千原ジュニア、千鳥・大悟、笑い飯・西田幸治、バカリズム、麒麟・川島明、ロバート・秋山竜次

●お祝いメッセージ(藤井フミヤ)

●華丸のおつまミニッツ

●お祝いメッセージ(富田靖子、武田鉄矢)

●ネタステージ
霜降り明星、銀シャリ、ジャルジャル、ダイアン、南海キャンディーズ、チュートリアル、フットボールアワー、千鳥、博多大吉・大吉

●DJ KELLY

●お祝いメッセージ(タモリ、川平慈英)

●華大リクエストアワー2024
総合MC:山里亮太
【華丸チーム】チョコレートプラネット(Mr.parka jr)
【大吉チーム】メンバー(しりとり歌ネタ)
【華丸チーム】霜降り明星・せいや、博多華丸(あんたが大将)
【大吉チーム】トレンディエンジェル(セニョール斎藤、プリティたかし)
【華丸チーム】原口あきまさ(2億4千万の瞳 ものまねメドレー)
【大吉チーム】どぶろっく(もしかしてだけど)
【華丸チーム】ロバート・秋山竜次(ペリー・キー TIRO TIRO TIN~俺はASIAのディスコスター)
【大吉チーム】ダイアン・津田篤宏、岸大介(ラッツ&スター「め組のひと」)
【華丸チーム】山口智充(情熱の嵐サビ~ヤングマン)
【大吉チーム】藤井隆(ナンダカンダ)

●エンディング
「明日があるさ」
博多華丸・大吉
EXIT、蛙亭、からし蓮根、麒麟・川島明、銀シャリ、ケンドーコバヤシ、霜降り明星・せいや、ダイアン、タカアンドトシ、千鳥、チュートリアル、DJ KELLY、どぶろっく、トレンディエンジェル、南海キャンディーズ、ニューヨーク、バカリズム、原口あきまさ、パンクブーブー、藤井隆、FUJIWARA・原西孝幸、フットボールアワー・後藤輝基、メンバー、山口智充、令和ロマン、ロバート・秋山竜次、笑い飯

●博多手一本

 

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