NEW .L world2024/04/22

-NAKAGAWA history-
福岡のイタリアンに旋風を巻き起こしたオーナーシェフの軌跡

歩み

福岡県には美味しいお店がたくさんありますが、今回ご紹介するのは福岡のイタリアンに旋風を巻き起こしたオーナーシェフの軌跡です。

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2013年、薬院で店を構えたイタリアン『なかがわ』

ここでしか食べられないオリジナリティあふれる料理は瞬く間に評判となり、わずか1年ほどでミシュランガイドに掲載された。

福岡のイタリアンに旋風を巻き起こし、大きなインパクトを与えたのがオーナーシェフの中川英樹さん。

18歳で飲食の世界に飛び込み、福岡や東京の数多くの飲食店やホテルのレストランを経験。本場イタリアのトスカーナ地方でも腕を磨いた。

中川さん:「イタリアへ渡る前は、東京のホテルに勤めていました。資金を貯めるため、夜、別の飲食店で働いたこともあります」。

イタリア語も理解できるのは料理に関わることくらいだったという中川さん。

最低限の資金と辞書を手にイタリアへと旅立った。


中川さん:「日本も同じですが、漁港が近ければ魚介、内陸の方なら野菜や肉と、地域によってよく使う食材は異なります。
なので、最初の半年は港町で、その後は山の方で働きながら幅広い料理を学びました」。

その経験を元に生み出されたのが「なかがわ流のイタリアン」


『なかがわ』では、キャビアやフォアグラ、トリュフなどを除き、ほぼ九州産の素材を使用する。

九州の風土で育まれた旬の食材に寄り添いながら、生産者の想いまで皿の上で表現していく。

中川さん:「実家は米や野菜を作る農家で、畑仕事の大変さは子どもの頃から間近で見てきました。なので、料理を通して農家さんや漁師さんなど、1次産業に携わる方々に目を向けてもらい、食材の価値も高めていきたいと考えています」。

そんな中川さんの想いを広めていくため、現在では福岡市中心部に3店舗を構えるまでになった。

本店は昼夜ともにコースのみで、イタリアンの枠にとらわれない料理を提供。

2021年にオープンした『Classico』では、イタリアの伝統的な料理をアラカルトでワインとともに楽しめる。

そして、創業10年を迎えた2022年には和食にも挑戦し、『博多とり鍋 なかがわ』を開店。

可能な限り無添加素材にこだわった渾身の水炊きと鴨鍋は必食だ。

店舗の拡大に合わせてスタッフも増え、今では25名の大所帯に。

中川さん:「私より長年イタリアで働いていた子やワインに詳しい子もいて、スタッフから吸収できることも多々あります。

今後も研鑽を積みながら、お客様にもっと感動と驚きを感じてもらえるような店に進化させていきたいです」

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中川さんの軌跡、いかがでしたでしょうか。

シーンに合わせて楽しめる「美食」を
ぜひお楽しみください。

《プロフィール》
中川 英樹 
長崎県南島原市出身。
イタリア、東京、福岡で約12年間修行を重ね、2013年に開業。

地元の食材を活かした、目にも美しい繊細な料理の数々を生み出すシェフとして注目される存在。
現在、福岡市内に3店舗を展開している。

NAKAGAWA
福岡市中央区渡辺通2-1-82
​電気ビル北館地下1階

092-707-3934
11:45~最終入店13:30
18:00~最終入店21:00

休/不定


博多とり鍋 なかがわ
福岡市博多区店屋町3-32 中村ビル1階
092-263-3033
11:30~14:00
17:30~22:00

休/不定



Classico クラシコ
福岡市博多区中洲2-7-18 タケクラビル1階
092-282-8682
18:00~翌3:00
休/日祝日


 

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