NEW ライフスタイル2025/06/04

「六月博多座大歌舞伎」華やかに開幕
初夏の博多を彩る伝統行事
歌舞伎俳優たちが船乗り込みで登場!

本日6月4日から開幕となる、六月博多座大歌舞伎。
開幕に先駆け、5月31日(土)、福岡市の博多川にて「六月博多座大歌舞伎」の恒例行事「船乗り込み」が盛大に開催されました。
この伝統行事は、歌舞伎俳優が船に乗ってご当地到着を知らせるもので、江戸時代から続く風習です。
晴天に恵まれたこの日、約3万5千人の観客が沿道に詰めかけ、博多の初夏を彩る華やかな一日となりました。

 

 

◉中村勘九郎・七之助らが登場!船上からの笑顔と挨拶、博多川に響く「中村屋!」の大歓声
今回の船乗り込みには、約7年ぶりの博多座出演となる中村勘九郎・中村七之助兄弟をはじめ、中村橋之助、中村福之助、中村虎之介、中村鶴松、中村梅花、市川猿弥の総勢8名の俳優が参加しました。
船上からは、俳優たちが笑顔で手を振り、観客の声援に応えました。川沿いには早くから多くのファンが集まり、太鼓や三味線の音が響く中、紙吹雪が舞い、橋の上からは「中村屋!」などの掛け声が飛び交いました。


◉式典で語られた、舞台への意気込み
博多座での式典では、俳優たちが一人ずつ挨拶を行い、公演への意気込みを語りました。中村勘九郎は「船乗り込みは16年ぶり。
楽しかった~!」と笑顔を見せ、「たくさんの人出で、皆様の期待を裏切らぬよう、昼夜ともスタッフ、出演者、演奏者、みんな力を合わせて一所懸命よい舞台にしたい」と述べました。
中村七之助は「沿道の皆様から、『お帰りなさい』や『観に行きますよ』という言葉と共に『ご結婚おめでとうございます』という声をたくさんかけていただきました。この御礼を私は舞台で返したいと思います」と語りました。


◉開催情報と演目紹介
「六月博多座大歌舞伎」は、6月4日(水)から26日(木)まで博多座で開催されます。
昼の部では(11:00開演)
「双蝶々曲輪日記 引窓」(ふたつちょうちょうくるわにっき ひきまど)、「お祭り」、「福叶神恋噺(ふくかなうかみこいばなし)」。
夜の部では、
「菅原伝授手習鑑 道行詞の甘替」(すがわらでんじゅてならいかがみ みちゆきことばのあまがえ)、「怪談乳房榎」(かいだんちぶさのえのき)が上演されます。
「怪談乳房榎」は中村屋にとって非常に大切な演目です。ニューヨーク、東京、金沢、大阪、名古屋で大絶賛を浴びた本作が、満を持して博多座で初上演となります。 


チケットは、チケットWeb松竹、博多座オンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで販売中です。

 


◉歌舞伎と博多の絆 未来へつなぐ伝統の力
古典から新作まで多彩な演目が揃い、見応えのある公演となっています。


ぜひこの機会に、博多座で歌舞伎の魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。

 

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