NEW .L world2025/02/04
いよいよ開幕!
博多座 歌舞伎NEXT
『朧の森に棲む鬼』の
初日挨拶に歌舞伎俳優11人が登壇!

嘘と欲望に支配されながら王を目指すダークヒーロー、ライの物語。松本幸四郎さんと尾上松也さんはライと対峙(たいじ)するサダミツの2人を交互に演じる。生のロックバンドをもとに、本水を使った立ち回り、宙乗りなど見どころ満載だ。
小雪が舞う中で「朧の森に棲む鬼」のパーカーを着て登場した松本幸四郎さんは「とにかく激しくこれだけ刺激のある舞台はありません」と話した。昨年12月に東京の新橋演舞場ので公演を成功させたが「そのまま持ってきた訳ではありません。さらにパワーアップしています。楽しんで刺激を受けに来てもらいたいと思います」と呼びかけた。
尾上松也さんは「この寒さを吹き飛ばすような熱さを持って務めたい」と力強くあいさつ。ダブルキャストなことに触れ「最低2回以上はぜひ来ていただいて声援を送っていただきたいと思います」と話していた。
主人公と行動をともにする弟分でお調子者の役柄、キンタ役の尾上右近さんはド派手にポーズを決めて登場。「ご通行中のみなさん」とあいさつで呼びかけたが、寒さもあり噛んでしまい会場の笑いを誘った。「本当に寒いですから。心が熱くなる舞台を最高のメンバーでお届けします」と熱演を約束した。

また、若手注目株の市川染五郎さんは上演時間が約4時間(休憩含む)あることに触れ、「無駄な時間は一秒たりともありません。その瞬間瞬間を逃さずに見ていただきたい」。
テレビ出演が増え、近年、知名度が飛躍的に高まっている坂東彌十郎(やじゅうろう)さんは「本当に熱い舞台。みんなで頑張ってやっています。若手たちのすごい立ち回りを楽しんでください」。

シキブ役の坂東新悟さんは12月の東京の舞台から「もっともっとおもしろくなった実感があります。絶対に博多のお客様に楽しんでいただけると思います。坂東新悟、坂東新悟でございました」と選挙風のあいさつで締め笑いを誘った。

この日は昼の部 (ライ=松本幸四郎さん/サダミツ=尾上松也さん)と夜の部 (ライ=尾上松也さん/サダミツ=松本幸四郎さん)が上演され、二人がイベントで話した“パワーアップ”の言葉通り、 ド派手な演出と歌舞伎ならではの技法や音楽が融合した圧倒的なスケールで博多座の観客を魅了。昼・夜ともにスタンディングオベーションが巻き起こった。
いよいよスタートとなった歌舞伎NEXT『朧の森に住む鬼』は、劇団★新感線の人気作を歌舞伎として再構築した注目の舞台です。

歌舞伎 NEXT『朧の森に棲む鬼』は、2 月 4 日(火)に初日。公演は、25 日(火)まで。
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